娘に笑顔が戻ったコンサータ錠
こんにちは、かちゃどんぐりです。
今日は娘のADHDについて話そうと思います。
8月から飲み始めた「コンサータ」のこと。
自分でも気が付いたようで
幼少期から注意欠如や多動だろうなと思われる言動はありましたが、手に負えないレベルではなかったし認めたくない気持ちもあって、わざと気が付かないふりをしていた私。弟が生まれてからは、小さなお母さんとなって一緒に面倒をみてくれたり、赤ちゃん返りをして泣いてばかりだったりと、日によって娘の気分で性格が変わっていました。
幼稚園では友達と遊ぶのもすきだけど、一人で遊ぶのも好きってゆうタイプ。歌ったり踊ったり整列したりというルールに関しては誰よりもきっちりこなす子だったんです。。
ところが、小学校に入ってみると時間割を揃えられないではないですか。前夜に親子で一緒に準備するのですが、時間割表の見方が理解できていなければ、何を持って行けばいいのかをいつになっても覚えないのです。1学期は付きっきりで教えて2学期にはアドバイスをしながら自分でやらせるようにして、1人でもできるように教えてきたつもりでいました。ついでに、ノートをなくしたり鉛筆をなくしたり学校に忘れ物をして帰ってきたりするのが日常的になっていました。
2年生、3年生、4年生と、学年が上がるたびに”やれて当然のこと”のレベルが上がってくるもので、普通の子は物をなくしたり、忘れ物をしたりする回数が減ってくるものです。しかし、注意欠如がある娘は、どうしてもアチコチに同時に集中することができません。
例えば教室で、ランドセルに教科書とノートをしまったら、ランドセルを一度ロッカーにしまって体操服袋を出してください と指示があったとします。
すると娘はランドセルに教科書とノートをしまうところで精一杯で、次になにをするべきだったのか忘れてしまうのでボヤ~っとしてしまうのです。もしくは関係のない話題を話し始めたり、終わったと思い自由に遊び始めてしまったりします。
クラスメイトに馬鹿にされたり注意されたりする回数が増えたせいか、毎晩傷ついた一言を報告するようになってしまって、いじめにつながらないかと心配していた頃でした。
「お母さん、私はなんでできないことばかりなんだろう」
と自分から相談してくるようになりました。そこで、息子がお世話になっている発達専門の先生に診てもらいコンサータを飲むようになったのです。
コンサータって
簡単に説明すると、脳内の伝達物質に刺激を与えて、正しい回路に情報を収められるように手助けしてくれるような薬です。朝飲むと効果が現れ始めて10時間くらい経つと効果がだんだん弱まって切れるというものなので、毎朝朝食後に飲むのが一番良いとされています。
ちなみに、脳が活性化するため眠気が消えてしまうんですよ、なので朝食後に飲み忘れたからといって、昼近くにコンサータを飲むのは絶対禁止になっています。子供が夜に眠れなくなってしまっては成長ホルモンが出せませんからね。
コンサータを飲んだ日の娘は…気が利くといいますか、物事を先回りして読み取れているような気がします。もちろん忘れ物は減りますし、授業も眠くならずに集中して受けられると言っていました。自分もクラスメイトと同じように行動出来ている自信が付いたようで、下校後に学校での出来事を嬉しそうに話すようになったのが大きな変化だと思います。
朝はコンサータの効き目がないもので
娘が成功体験を積んで自分に自信をつけるのが目標で飲み始めたコンサータさん☆
娘にとっても私にとってもありがた~い薬なんですがね、朝食後に飲んで、薬の効果が現れるのは1時間くらいかけて徐々にジワ~っとなんです。
ということは、学校の準備をする時間帯にはコンサータ効いていません!
というわけで、宿題一式忘れたり、筆箱忘れたり、やらかしてます!
さらには、忘れ物をしないようにと準備を念入りにしすぎると、コンサータを飲み忘れる始末!
本末転倒とはまさにコレです。
口出ししないで我慢ガマン
そんなこんなで1つづつにしか集中できない娘がコンサータの力を借りつつ成長しております。不思議なことに、コンサータを飲み忘れた日でも飲み忘れたことを忘れているらしく((笑))それがなんともありがたい娘の性格です。
下校後に
「ただいま~!」
「今日コンサータ飲み忘れてたよ」
「うそ~!?いつも通りしっかり動けたから気が付かなかったよ」
笑えるやりとりです。
コンサータの力を借り始めてたった3ヶ月でネガティブ思考になりやすかった娘が、自分に自信を持って行動する精神力ってすごいなと思いました。飲んでなくても、飲んでると思い込んでいるだけで飲んでいる日と同じように動けるんですから。
飲み忘れが多くて毎朝大声で「飲んだの!?」って叫ぶのが私の日課になりつつあったんですが、少し娘を信用してみてもいい時期に入ったような気がします。
ADHDは注意欠如や多動、集中力散漫など、周りと比べると「出来ない子」に思われがちな症状の発達障害です。生きづらさを感じながらも大人になってから診断を受け、ホッとしたという人が多い発達障害です。ただ「トロイ」「融通がきかない」「言われた仕事しかしない」「気が利かない」と思われていじめられてしまう人が多いです。もし近くにそのような人(子)がいたら、馬鹿にしないであげてください。困っている事がないか聞いてあげてください。