おまけのどんぐりLIFE

心をまあるくする。ゼロからスタートしてみるブログ

しつけの出来ない母と思われ続けて耐えた結果

こんにちは、かちゃどんぐりです。

かなり更新しないまま月日が流れてしまいましたが、

先日、ご近所さんの子育て熱心パパさん(奥さんはフルタイム勤務でパパさんがパートのご家庭)から言われた一言について少し語らせてください。

 

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公園連れて行ってないのですか?

息子がまだ2歳だった頃、我が家の上の娘と子育て熱心パパの長男くんが同学年だったこともあり、幼稚園のお迎えで顔を合わせる日が多く、よく砂場や園庭で言葉をかわしていました。熱心パパさんには、我が家の娘と同学年の長男くんの下に1歳になる弟くんもいて、年の近い兄弟を育てる親同士悩みが似ていたり面白失敗談で笑い合ったりと気さくに話せる貴重なパパ友です。ママ友の輪が苦手だった私にはお迎えで見かけると安心する存在でもありました。

普通の2歳児とは何かが違った息子

その頃の息子は、常に手をつないでいないとすぐにどこかへ走り去ってしまうようなタイプで、園庭の遊具や砂場での正しい遊び方はまずできません。滑り台は逆から登るし、三輪車はひっくり返してタイヤを回すだけ、砂場では遊んでいる子の邪魔ばかり(本人は邪魔をしているつもりではなく周りがみえていない)。もちろん側で見ている私は、常に注意をしてその場から連れ出したり迷惑をかけてしまった親子に謝ったりと、息子を自由に遊ばせるなんてできないでいました。1歳半の乳幼児健診で発達障害の疑いがあるといわれ療育に通い始めたばかり、私自身の精神状態も今思えば相当不安定だったような気がします。ゆえに、自由すぎる息子を連れて娘の幼稚園のお迎えは毎日が緊張の連続でした。

お迎えに行っても遊ばず帰る日々

2歳の息子は知能的に1歳にも満たない判断力でしたが、体格は3歳児の平均を上回っていました。誰かに迷惑をかけてしまったら誤って抱っこで連れ帰るのですが、そんなときにはパニックを起こして腕の中で暴れまわって必死に抵抗してきます。私の腕も(かなり立派な二の腕ですが)限界がきてしまうのです。そこで、娘や息子には可哀想ながらも先生と話す用事がない日や他のママ友に呼び止められなかった日には、園庭で遊ばずにまっすぐ帰るように心がけました。ものすごく孤独を感じながらの日々…

そんなときでした、

子育て熱心パパが私の行動が変わったことに気が付き声をかけてきたのは。

なんでなんで?の質問ばかり
  • そういえば、ジョンくん(息子の名前)は遊具で遊べないね?
  • いつも滑り台で危険な登り方してるね?
  • 砂場でお友達の作品をつぶしたり砂を投げたりしてるね?
  • まだ三輪車に乗れないの?

普通の2歳児ならできて当然のことができずにいることに気付かれていたようです。色んな質問が次々と降ってきたようで、一瞬戸惑ったものの丁寧に答えました。「発達障害があるかもしれない」こと、「言葉の意味を理解していないかもしれない」こと、「母を母だと分かっているのかも分からない」ことなど、自分の不安も含めて話し、子育て熱心パパさんは驚いた表情のまま聞き入ってくれました。

それなのに

「公園に連れて行ってないからではないですか?」

「うちの1歳の息子でも三輪車に乗れるし会話もしますよ」

「もしかして家では何も教えてないの?」

 

カチーーーーーーーン

 

心の凍る音を初めて聞いたのがこのとき。

なんでも話せていつもニコニコしてくれていた子育て熱心パパは、発達障害について全く理解を示してくれなかったのです。それどころか、普段の私のしつけや遊ばせ方が悪いから見直すべきだと話が続いたのです。泣くこともできず、笑顔で返すこともできず、硬直した顔で「教えているんだけどねぇ~」と言ってその場を去るのが精一杯でした。

 

息子の入学

それ以来、私は子育て熱心パパさんと深く会話することはなくなりました。

とはいえご近所なため顔をあわせることは多いので、とにかく冷静を装って笑顔で元気よく挨拶は欠かしません!子育てで悩んでいると悟られたくなかったから。

娘が小学校に入学してからも、子育て熱心パパの長男くんとは登校班も下校班も一緒で、下校後にお互いの家でゲームをして遊ぶという普通の友人関係が続いています。時の流れとともに私の凍った心も溶けてゆき、子育て熱心パパとも日常的な立ち話ができるようになったり、奥さん(いつもニコニコな方)と子育て話をするようになったりするほどです。

 

そして息子が小学校入学の際、「登校班で歩くときに、周りの子供達が息子に対してどのような気遣いをしてあげたらいいのか」といった質問をくれました。

アレ以来、多くを語らず深く付き合わず、ただの挨拶のみといった対応しかできなかった私に、まさか相手から一歩近寄ってきてくれるとは思いもせず申し訳ない気持ちとありがたい気持ちでいっぱいです。その後も、登下校している息子を見かけると「頑張って歩いてたよ」とか「楽しそうにスキップしながら下校してたよ」などと嬉しい報告をくれる頼れるご近所さんとなりました。

 

子育て熱心パパのひとこと

幼稚園時代に受けた質問攻撃は、今思うと「発達障害ってなんなんだろう?」という感情から私の悩みが理解できずにストレートな言葉となって出てきたものなのでしょう。深く傷ついた私は、「発達障害育児をなめるな!」くらい言い返してやりたいと思った日もありましたが、言い返さずに耐えてみて成功だったんです。あの日から6年経ち、やっと我慢が報われたと思いました。

息子の入学から1年後

いよいよ子育て熱心パパの次男くんも小学校に入学し、我が家の娘と息子、子育て熱心パパの長男次男くんたちは揃って登校するようになりました。次男くんは、元気いっぱいで自分の思い通りにならないと誰かのせいにしてすぐすねちゃうタイプの甘えん坊。我が家にもよく遊びにくるのですが、ゲームの順番がまわってこないだけで大騒ぎです(笑)

そんな次男くんが、2学期になってから登校班に来なくなったと娘から聞いたので先日子育て熱心パパに「どうしたの?」と聞いてみました。すると「不登校になってしまった」とのことで、かなり驚きました。

両親ともに理由が分からず、学校からは支援学級の利用を勧められているらしく、私の息子が在籍している支援学級とはどんなところなのか、学校以外に相談するとしたらどこにいけばいいのかなどの悩みに直面していました。発達障害や心の障害に関して親としての子供の導き方を教えて欲しいと。

人間関係はもろいもの、だからできること

一度は深く傷つけられ憎いとすら思った相手ではあるけれど、まさか数年後に似たような立場の親として会話をするなんて思いもしません。遠くの親戚より近くの他人とも言いますが、あのとき言い返さなくて本当に良かった!耐え続けたお陰でまた支え合えるのですから。

ちょっとした言葉の受け取り方の差や、言葉選びの差で気が付かないうちに相手を傷つけてしまう事はよくあることで、それをキッカケに憎しみ合う関係になってしまう同士って案外多いですよね。しかし、自分が傷つけられたから相手も傷つけしまおうというのではなく、耐えてこそ繋がり直せる人間関係もあるものなんだなと、身をもって体験できました。

発達障害児の育児は見えない苦労が多く存在していますが、子育て熱心パパ家族との関わりのお陰で、温和な息子に育てていけそうな気がします。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後もマイペースに発達障害児育児から学んだことを伝えていければなと思っています。

またお立ち寄りください(^^)